■ はじめに
近年、「学習塾の倒産」がニュースで取り上げられることが増えています。
一見“少子化だから仕方ない”と思われがちですが、実は背景はもっと複雑。
学校教育の変化、家庭環境の変化、そして教育のデジタル化…。
本記事では、塾業界の実情とともに、これから生き残る塾の特徴をわかりやすく解説します。
① 塾の倒産が増えている本当の理由
1. 子どもの数が減っているだけではない
もちろん少子化の影響は大きいが、それ“だけ”では説明がつかない。
むしろ 教育市場全体は縮小していない のがポイント。
2. 学校教育のアップデート
- アクティブラーニングの強化
- ICT導入(タブレット学習など)
- 個別最適化学習の普及
学校が「昔より教えてくれる」ようになったため、
塾に通う理由が“成績補強”以外へシフト。
3. 保護者の価値観が変化
- 「詰め込みより、主体性を育てたい」
- 「短時間で成果が出る学習がいい」
- 「家から遠い塾は嫌」
昔のように「勉強=長時間」が当たり前ではなくなった。
4. オンライン塾・動画教材の台頭
- スマホ1台でハイレベル授業が受けられる
- 料金が安い
- 時間の制約がない
家庭学習の選択肢が多様化し、塾の存在感が相対的に低下。
② それでも“塾の存在意義”はなくならない
1. 子どもの「学習習慣」を作れるのは塾だけ
動画やアプリでは習慣が作れない。
塾の一番の価値は 「机に向かわせる仕組み」。
2. 生徒のつまずきを“その場で”修正できる
AIや映像授業にはできない、人間講師の強み。
学習は「小さな誤差」が積もるもの。
リアルタイムの指導には代替がきかない。
3. メンタルケア・モチベ管理
受験期の不安、思春期の悩み、やる気低下。
伴走者としての役目は、塾が強く求められている部分。
③ これから生き残る塾の特徴
1. 学習管理・習慣化に強い塾
- 週1回でも成果が出せる管理力
- 課題量ではなく「実行率」にフォーカス
- 保護者面談を重視
2. コミュニケーション力の高い講師
学力よりも“生徒の心をつかむ力”。
「この先生に褒められたい」が最大のモチベーション。
3. 教育×テクノロジーをうまく使える塾
- 生徒データの可視化
- AI教材の活用
- 保護者連絡のDX(LINE配信・自動化など)
アナログ塾ほど、ここをアップデートするだけで一気に差別化。
4. 地域密着で信頼される塾
結局、口コミが最強。
地域で「任せたい」と思われる塾は強い。
5. “塾だけの価値”を明確に言語化できている
- 習慣化
- 伴走
- 離脱防止
- 相談相手
このあたりを打ち出している塾は、紹介が途切れない。
④ まとめ
塾の倒産は増えているが、
「塾の価値がなくなった」のではなく、
「価値の出し方が変わった」 と言うべきです。
生徒数が減る時代に生き残るのは、
“授業がうまい塾”ではなく 「生徒の人生に関わる塾」。


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